SDS法は、PREP法とならんでよく使われる文章のフレームワークです。
これもまた、伝えたいことが伝わりやすくなる手法の1つです。
「わかりやすい文章を書きたい!」、「もっと読まれる文章を書きたい!」
という場合は、必ずマスターするべき文章のフレームワークです。
非常にシンプルであり、かつ強力なフレームワークなので、ぜひマスターしましょう。
めっちゃ簡単ですから。
この記事はこんな人にオススメ
- わかりやすい文章を書けるようになりたいブロガー
- SDS法とは何か具体的に知りたいブロガー
SDS法とは?
SDS法とは、Summary、Detail、Summaryという3つの要素で構成されます。
それぞれの頭文字を取って、SDS(エスディーエス)法と言います。
文章の最初に伝えたいことの概要を伝えるのが特長です。
読者は、概要レベルで全体像を把握できるので、詳しい話を聞く心の準備が整います。
細かい話になっても、概要がわかっていれば頭に入ってきやすいですもんね。
「この人は、あのことに対して詳しい話をしたいんだな。」って想像ができます。

そして、SDS法ではDetailが最も大事な要素です。
なぜなら、あなたの伝えたいことは、すべてここにあるからです。
最初のSummaryはDetailを読んでもらうためにあると言ってもいいでしょう。
Detailが文章全体の80%程度を占めるイメージです。
SDS法の具体的な書き方と例文
Summary(概要)の書き方
Summaryは、文字通りSummaryです。
詳細で伝えることをかいつまんで書くというのがポイント。
いろいろ言いたいことはあるでしょうが、それはDetailに取っておく。
ぐっとガマンして、言いたいことのポイントだけを伝えることです。
文章だとダラダラ書いてしまう場合は、箇条書きにするのも効果的です。

要点を伝えるときは、箇条書きの方がいいです。
ポイントが明確になることと、その記載箇所が一目瞭然だからです。
Detail(詳細)の書き方
次に、Detailです。
先ほども言ったとおり、SDS法で書く場合のメインとなる部分です。
伝えたいことを1つずつ丁寧に説明します。
論理が飛躍しすぎないよう、ステップをふんで納得してもらいながら進むイメージです。
詳細の部分は、情報量が多くなります。
つまり、文字数が多いということです。
だから、読みやすい工夫を入れてください。
例えば、話の区切りで間を空ける、適切な見出しをはさむといったことです。
文章ばかりだと読むのが疲れるので、画像を入れるといった装飾を使うのもいいですね。
Summary(概要)の書き方
最後は、Summaryで文章を締めます。
冒頭のSummaryを繰り返すだけなので、難しくはないと思います。
PREP法のときと同じで、詳細を述べた後に概要を述べることで納得感が出ます。
SDS法を用いた例文
SDS法を用いた例文
- SDS法は、わかりやすい文章を書きたいときに使える手法です(Summary)
- 最初にSummaryを述べてからDetailを述べます
Summaryを読むことで文章の全体像を読者が把握できる効果が期待できます
そのため、Detailで細かい話になっても頭に入っていきやすいのです(Detail) - よって、SDS法はわかりやすい文章を書くのに適した手法と言えます(Summary)
例文を見ていただければわかりますが、最初と最後のSummaryは同じことを言っています。
しかし、言い回しを換えています。
同じことを言うのに、まったく同じ文章にしてしまっては読み手が飽きます。
ですので、この例文のように言い回しを換えるといいでしょう。
ちなみに、この記事自体もSDS法を使って書いています。
例文の1つとして参考にしてください。
この記事の構成
「SDS法とは?」・・・Summary
「SDS法の具体的な書き方」~「SDS法と相性がいい記事のテーマ」・・・Detail
「この記事のまとめ」・・・Summary
SDS法をブログ記事に応用する
ここまでSDS法の基本をお伝えしてきました。
ここからはSDS法をブログ記事に応用する場合について説明していきます。
前提知識として、ブログ記事の基本構成を理解しておく必要があります。
なので、こちらの記事を必ず読んでおいてください。
SDS法をブログ記事に適用する
ブログ記事の基本構成にSDS法を適用すると、下図のようになります。
最後のSummaryを記事のまとめにすると、記事全体をまとめやすいです。
読者の潜在ニーズに応える
SDS法のさらなる応用として、潜在ニーズに応えるテクニックがあります。
ブログの場合はタイトルからわかる顕在ニーズだけでなく、潜在ニーズにも応えるとよいと言われます。
潜在ニーズは、顕在ニーズを深掘りすればたいていわかるものです。

顕在ニーズに対して、「なぜ?」を5回繰り返してください。
そうすれば潜在ニーズが現れてきます。
潜在ニーズに応える部分は、あなたのブログ記事の付加価値になります。
読者の期待以上の情報を提供してくれる記事だと読者に思われやすいからです。
付加価値を加味したSDS法のフレームワークを下図に示します。
付加価値は、基本的な情報を述べた後に追加情報として書くのがいいです。
まずは読者の知りたいことを先に満たしてあげてください。
そうしないと、読者の頭に入っていきません。
例え価値のある情報だとしてもです。

ちなみに、この「読者の潜在ニーズに応える」部分がまさに付加情報として提供するものです。
価値を感じていただけましたか?笑
SDS法と相性のいい記事テーマ
SDS法は、事実を述べる場合に使いやすいフレームワークです。
主観的な事実はPREP法、客観的な事実はSDS法という使い分けができます。
ですので、講義をするときにもSDS法は使えます。
この記事のまとめ
SDS法の説明は、以上となります。
説明の中でPREP法と比較して述べることがありました。
PREP法のことを知らないのであれば、PREP法の記事も読んでおいてください。
SDS法に限らずどんな手法も、実践してはじめて使えるようになります。
ぜひ、ブログ記事を書くとき、SDS法を意識して書くようにしてください。
少しずつ上達してわかりやすい文章が書けるようになるのが実感できますよ。